仮想化通信

HPサーバーのBIOS設定がランダムで初期化される

Posted by 大内 明 2011-12-16 12:34

 仮想化ではなく、普通のサーバーのお話です。

 社内の検証用サーバーのうち、なぜか私がほぼ独占的に使用しているHP ProLiant DL320 G6サーバーで、再起動すると数回に一回ぐらいの確率でBIOS設定が初期化されてしまうと言う問題が起きていました。

 再設定すると数回は大丈夫なのですが、そのうちまた初期化されてしまいます。しかも、設定と同時に同時に製品番号とシリアルナンバーの情報も消えてしまうため、iLOの管理画面で見るとUUIDがゼロで埋め尽くされていて、やや驚きます。設定がリセットされる以外は使用上の問題はありませんが、気になるのでその都度BIOSで番号を手入力したり、設定を復元してやっていました。

 BIOS設定が飛ぶ、ということは、考えられるのはシステムボードの電池が切れてしまったか、システムボード障害の二つの可能性を考えて、前者は試したのですが改善されず、そろそろサポートに連絡してシステムボード交換にでもなるかしら、と思っていたのですが、きのうこんなアドバイザリを見つけました。

 Advisory: HP ProLiant Servers – FIRMWARE UPDATE RECOMMENDED for Smart Array P212/P410/P410i/P411/P711m/P712m/P812 Controllers to Prevent Server Serial Number, Product ID, and Other Configuration Settings From Being Unexpectedly Cleared or Reset to Default
 http://h20000.www2.hp.com/bizsupport/TechSupport/Document.jsp?objectID=c03083515

 「ファームウェアアップデート: SmartArray P212/410… シリーズがサーバーのシリアル番号・製品番号・その他の設定を誤ってクリア・デフォルトリセットしてしまう問題を解消する」……つまりSmart Arrayのファームウェア不具合ということのようです。なんてこったい、これは盲点。これによって、ファームウェアのバージョンが5.14もしくは5.36(こちらはP711mとP712mのみ)になっています。また、これらのバージョンは今日2011/12/16時点で通常のドライバー検索では出てこないようですのでご注意あれ。

 さて、さっそく今日アップデートを行ってみました。が、これまでランダムで発生していたものなので、すぐに「改善された!」とはいえないですが、少し様子を見て、改善されたようだったら追記でご報告したいと思います。

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Samba 3.6.0のSMB2ではまる

Posted by 遠山 洋平 2011-08-25 16:26

Samba 3.6.0が8月9日にリリース[1]されました。
リリースノート[2]をみると、今回のバージョンは初めてSMB2をフルサポートしたバージョンで、早速使ってみた人の話によると、「ファイルのアップロードのパフォーマンスがかなり上がって感動もの」とのこと。

「これは使ってみるしかない」と思い立ち、新しい物大好きな私は早速テストサーバーを立てて試してみることにしました。なお、テストサーバーはUbuntu Server 11.04のKVM環境上で動かしました。実機やXen環境上で同じテストを行うともう少し良い結果が出るかもしれません。

現在、Samba 3.6.0を通常の方法で利用できるディストリビューションはないため、外部リポジトリのwingリポジトリ[3]を使って、CentOS 5.6にSamba 3.6.0をインストールすることにしました。

wingリポジトリの設定をして、いざSambaのインストールだ!と思いきや、早速つまずきました。
wingリポジトリはsambaのインストール時、依存関係でいくつかのパッケージを更新するらしく、yum-prioritiesパッケージを導入してwingリポジトリのpriorityを低く設定してしまうとインストールできないようです。いつもの癖でpriorityを設定したらこんな罠が待っていたとは(^^;

wingのpriorityをとりあえず1に設定していざインストール開始!
…っとその前に、samba関連のパッケージを削除する必要があります。

$ sudo yum erase samba samba-common samba-client

古いSambaパッケージの削除が終わったら、新しいSambaパッケージを導入します。

$ sudo yum install samba36 samba36-common samba36-client

インストール後はいつものようにsmb.confの設定[4]を行います。
ただ、これまでと違うのは、[grobal]セクションに以下のように記述する必要がある点です。

[global]
max protocol = SMB2


これで、対応しているクライアントのアクセスの場合、SMB2プロトコルが使われます…と、ところが!

SMBの認証モードの設定で「security = share」と設定すると、SMB2プロトコルで通信してくれないようです。Web検索して見つけたページ[5]を元に「security = user」に設定したところ、SMB2プロトコルで通信してくれるようになりました(3日、これで悩みました)。

さて実際の使用感ですが、当然「SMB2」に設定した方が速いという結果が出ました。
以下の比較をみてください。

[8/29 修正]
エクスプローラによる大容量のファイルコピーは時間がかかることがあるらしく、ROBOCOPYコマンドを使い、再度速度を測定してみました。その結果は以下の通りです。

LAN環境でのisoイメージ(673MB)を転送した場合の速度(有線LANアクセス時)
SMB2
速度: 13M バイト/秒
速度: 726.394 MB/分
SMB
速度: 10M バイト/秒
速度: 580.364 MB/分

▲SMB2とSMBの転送速度の比較。SMB2の場合、SMBと比べ約30%速度が向上している

合計5MBのファイルを転送した場合の速度(e-moblileでVPNアクセス時)
SMB2  110KB/秒(平均)
SMB   70KB/秒(平均)

▲SMB2とSMBの転送速度の比較。SMBでは100KB/秒を超えることはなかったが、
SMB2では最大で130KB/秒を超えることもあった。転送速度は確実に上がっていることがわかる

これはアップグレードする価値がありますね!

今回の教訓
これを機会に、security=shareを使うのはやめましょう。

参考サイト
[1] http://sourceforge.jp/magazine/11/08/10/0413213
[2] http://samba.org/samba/history/samba-3.6.0.html
[3] http://wingse.blog57.fc2.com/blog-entry-216.html
[4] http://www.tooyama.org/samba33-pass.html
[5] http://help.lockergnome.com/linux/Samba-Windows-smb2-connect-guest–ftopict525251.html

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社内サーバーリプレースによる消費電力削減のレポート

Posted by 大内 明 2011-06-16 14:40

以前、HP ProLiant ML350で世代間消費電力比較 ( http://blog.virtualtech.jp/ouchi/818 )で、社内サーバーをHP ProLiant ML350 G5から同ML350 G6にリプレースします!と予告していましたが、今月上旬にリプレースを実施しましたので、そちらの結果をご紹介したいと思います。

スペック

移行元のML350 G5は次のようなスペックでした。

  • CPU: Dual-Core Intel Xeon 5120 @1.86GHz
  • Memory: PC2-5300 FB-DIMM 1GB * 8 == 8GB
  • HDD: 250GB*2(RAID1) + 2TB*2(RAID1)
  • 電源: 850W電源×2系統
  • 他: SCSIカード(PCI-X), LTO3ドライブ

移行先のML350 G6のスペックは次の通りです。HDDとLTO3ドライブは移行元からそのまま移植しました。
HDDはHPのRAIDコントローラー「SmartArray」で組まれた状態ですが、SmartArray P400搭載のサーバーからSmartArray P410搭載のサーバーに差し替えても認識してくれました。ただし、100%認識してくれるとは限らないので、必ずバックアップしてから差し替えるべきでしょう。今回の移行時にも、必要なデータをバックアップしてからの移行作業となりました。

  • CPU: Quad-Core Intel Xeon 5506 @2.13GHz
  • Memory: PC3-10600R 4GB * 3 == 12GB
  • HDD: 250GB*2(RAID1) + 2TB*2(RAID1) ※移行元から移植
  • 電源: 460W電源×1系統
    • ※モノが入手でき次第追加したい
  • 他: SCSIカード(PCI-E), LTO3ドライブ ※ドライブは移行元から移植

消費電力

約50%の消費電力ダウンに成功しました。

  • ML350 G5: 124W + 152W == 276W
  • ML350 G6: 135W

ただし、移行先サーバーでは電源が冗長化されておらず平等ではないので、別のサーバーで使用している同型の電源を挿して、同条件で測定しました。結果は次の通り、3Wほど上昇する程度で大きな変化は見られませんでした。

  • ML350 G6(電源冗長化時): 87W + 51W == 138W

温度

もう一つ注目したいのは温度です。温度のデータはHPのサーバー管理機能のiLO2で確認することができます。
まずはML350 G5の温度データです。メモリ付近が82℃と、非常に高い温度です。たしかに、サーバーを停止してメモリを差し替える時なんかは、ヒートスプレッダーが熱々になっていて触れなかったりしましたね……。

  • CPU付近: 38℃
  • メモリ付近: 82℃
  • アンビエント ゾーン: 28℃
  • I/O ボード ゾーン: 48℃

そしてML350 G6の温度データはこちら。メモリは43℃と、ちょっと熱めのお風呂程度の温度になりました。G5サーバーではなかったシステムゾーンという項目がやや高めの温度を示していますが、それでも先ほどのメモリ付近82℃に比べると低い方かと思います。

  • CPU付近: 40℃
  • メモリ付近(最高値): 43℃
  • アンビエント ゾーン: 25℃
  • I/O ボード ゾーン(最高値): 42℃
  • システムゾーン: 69℃

また、サーバー背部の排気も、手を当てた時の感覚的な温度が大きく変わったのがわかりました。夏場は室内が非常に熱かったのですが、サーバーリプレースによって今年は少しぐらい涼しくなるでしょうか……?

まとめ

サーバーリプレースによって、おおよその目論見通り消費電力が半分になり、排気温度も下がったので非常に満足な結果となりました。また、サーバースペックも向上してリソースに余裕ができた(CPUコア数が2コ増えメモリも4GB増に。)ので、さらに仮想マシンを増やせる状態にもなりました。
1つだけ、移行元サーバーのメモリを1GB×8ではなく、4GB×2に変更した時に消費電力と温度がどう変わるか興味がありますので、こちらについてちょっと調べてみたいと思います。

2011/6/22追記: FB-DIMMを1GB×8枚から4GB×2枚にした時の消費電力

実際に計測しましたので追記の形でレポートします。まずは共通のスペックの紹介。

  • CPU: Dual-Core Intel Xeon 5120 @1.86GHz
  • Memory: PC2-5300 FB-DIMM 合計8GB
  • HDD: 3.5inch10kRPM 146GB SAS×2(RAID1)
  • 電源: 850W電源×1系統
  • 他: SCSIカード(PCI-X)

消費電力の測定は、素のCentOSを起動して、何もしていない状態で行いました。
メモリを1GB×8枚にした時の結果は222Wでした。そして、これを4GB×2枚に換装して測定した結果、173Wと、約50Wほど消費電力が下がりました。このことから、メモリ1枚当たりの容量を大きくして、サーバーに搭載するメモリの合計枚数を減らす事でも若干の節電が可能なようです。

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HP ProLiant ML350で世代間消費電力比較

Posted by 大内 明 2011-05-25 14:44

社内にはヤフオクでかき集められたサーバーがゴロゴロしているのですが、HP ProLiant ML350はG4p・G5・G6と、3世代分そろっていたので、世代間の消費電力をごく簡単に計測してみました。サーバーの節電対策の参考にどうぞ。
※測定の精度に関しては一切保証しません。サーバー構成・設定によって消費電力は異なります。

測定環境

測定にはワットチェッカーを使用しました。
OSには測定当時出たばかりだったFedora 15 betaを使用しました(現在はFedora15がリリース済のようです)。
CPU負荷をかける際は「yes > /dev/null」をCPUのコア数の分だけ同時実行しました。

ML350 G4p


スペック

  • SingleCore Xeon 3.00GHz (VT非対応)
  • メモリ3GB
  • 3.5” 36GB SCSI 10kRPM * 2
  • SmartArray 641/642 メモリ無し

測定結果

  • 待機電力: 約20W
  • 起動して何もしていない状態: 約150W
  • CPUに負荷をかけた状態: 約200W

ML350 G5


スペック

  • DualCore Xeon 5130 2GHz (VT対応)
  • メモリ4GB(1GB*4)
  • 2.5” 36GB SCSI 10kRPM * 2
  • SmartArray E200 メモリあり

測定結果

  • 待機電力: 約20W
  • 起動して何もしていない状態: 約190W
  • CPUに負荷をかけた状態: 約210W

ML350 G6

  • QuadCore Xeon E5620 2.4GHz (VT対応)
  • メモリ6GB(2GB*3)
  • 2.5” 36GB SCSI 10kRPM * 2
  • SmartArray P410 メモリあり

測定結果

  • 待機電力: 約13W
  • 起動して何もしていない状態: 約75W
  • CPUに負荷をかけた状態: 約150W

グラフと一口メモ


G5サーバーではOS起動後何もしていない状態でも200W弱の電力を消費するようでした。G4pサーバーはディスクの大きさ・規格が違うものの、低負荷時で150WとG5サーバーよりも消費電力が小さい点はやや意外でした。
G6サーバー(Xeon5500/5600番台世代)は、やはり旧世代に比べて消費電力が低いのがわかります。G6サーバーの高負荷時とG4pサーバーの低負荷時が同じ消費電力となりました。
細かいところだと、待機電力はG4p・G5サーバーが20W、G6が13Wと、7Wほどの差がありました。待機中はiLO2の稼働に電力を消費していると思われますが、ここでも違いがあるようです。
現在、社内サーバーとしてML350 G5に仮想マシンを6〜7台載せて運用していますが、近々G6サーバーにリプレース予定です。リプレース前後の消費電力について後日紹介したいと思います。

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サーバー監視サービス「mimamo」αテスト開始

Posted by 大内 明 2011-03-31 11:16

今週から、手軽にサーバーを監視できるサービス「mimamo」のαテストを開始いたしました。
現状では、サーバーのポートの監視のみ行うことができます。
サーバーに異常があった場合はメールでお知らせしてくれます。
また、Twitterと連携して、監視結果をつぶやくことも可能です。
監視画面の閲覧は、PCのWebブラウザ、スマートフォン、携帯電話(一部利用できない可能性があります)に対応しています。

現在テスト参加を募集しておりますので、ご興味のある方は是非ご参加下さい。

http://mimamo.net/

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HP ProLiant MicroServerでFusion-io ioDrive

Posted by 伊藤 宏通 2011-01-24 14:51

HP ProLiant MicroServerの主な用途からは外れていますが、その限界を知るためにNANDフラッシュメモリベースの高速なストレージであるFusion-io ioDriveを拡張スロットに挿してベンチマークしてみました。

※もちろんサポートが受けられる構成ではありませんので、ご注意ください。

ベンチマーク環境

  • HP ProLiant MicroServer
    • CPU  AMD Athlon™ II NEO N36L (1.3GHz Dual Core)
    • メモリ 8GB (DDR3-1333 を800MHzで利用)
    • HDD SATA 2TB x 4
  • Fusion-io ioDrive 160GB(SLC)

※ioDriveはPCI Express 16xのスロットに挿しています。

MicroServerのメインボード + ioDrive

MicroServerのメインボード + ioDrive

MicroServer + ioDriveの後ろ姿

MicroServer + ioDriveの後ろ姿

デバイスマネージャ画面

デバイスマネージャ画面

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MicroServerでWindows Server 2008 R2

Posted by 大内 明 2010-12-14 18:44

 以前、HP ProLiant MicroServerにESXiをインストールする記事を書きましたが、今回はサポートリストに入っているWindows Server 2008のインストールに関するメモです。あるお仕事でインストールの調査をしましたので、その時のメモをブログにも掲載します。

インストール前の準備

 まず、BIOSやファームウェアが最新かどうか確認します。12月14日現在の最新は次の通りです。また、最新版はこちらのサポートページからダウンロードできます。

  • BIOS … 2010.09.30 (A)
  • リモートカード … 1.2

 次に、BIOSの設定を確認します。次の点について確認します。

  • ハードディスクモードの確認(AHCI/RAIDどちらか(IDE以外)を選択)
  • ブート順などを確認

インストール

 インストール中にドライバーを追加読み込みする必要はなく、指示に従うだけでインストールできます。Windowsのインストールが終わったら、各種ドライバをインストールします。最新版は先ほどと同じサポートページからダウンロード可能です。

  • チップセットドライバ
    • ディスプレイドライバが含まれています。選択可能な解像度が増えて、DirectX10.1が利用可能になります。
  • ストレージドライバ
    • RAID設定している場合のみインストールします。AHCIの場合は不要です。

 もし、インストール途中でインストーラがハードディスクを認識しない場合、ハードディスクに別のOS(Linux等)がインストールされていることが原因である可能性があります。この場合は、LiveCD Linuxなどを用いてパーティションを削除し、ハードディスクの先頭セクタを削除することで認識するようになります。

HDDフル搭載+RAID0を構成する場合の注意点

 以下はHPのサポートサイトに掲載されている情報ですが、初期バージョンのBIOS(2010.07.28版)でHDDを4台搭載してRAID0で構成すると、読み込み速度が遅くなる場合があるとのことです。この構成を行う場合は、NCQをdisableからEnableに変更することで、読み込み速度の低下を改善できます。詳しくはHPのウェブサイトを参照して下さい。

 また、リンク先には書かれていませんが、BIOSのアップデートも合わせて実施すると良いでしょう。

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